2015年06月27日

ヒャッハー!!!!マッドマックス 怒りのデスロード

世紀末といって思い出すのは、
ノストラダムス、聖飢魔II、北斗の拳。
そして、何より忘れてはならないのは『マッドマックス』!!!!

狂気、暴力がうずまく無法時代。
警察官である主人公マックスは、暴走族との戦いに
巻き込まれていきます。
1979年の映画で、テレビで見たのが最初です。
バイオレンスなシーンが多く、いろいろな意味で
どきどきしながら見ていました。
低予算で大ヒットを飛ばした、メル・ギブソンの
出世作であり、オージー映画の金字塔でもあります。

時は過ぎ、マッドマックス2が公開となりました。
この映画、背景ががらっと変わります。
前回は暴力の風が吹きすさぶ中でも、
警察という組織があり、相手もまさに無法者という
現代でもおかしくない設定だったのですが、
2では核戦争後の世界。
荒れ狂いに荒れ狂っています。
はっきりいって、主人公以外は別映画です。
大変驚かされましたが、めちゃめちゃおもしろい映画です。
ぜひ見ていただきたい。

ちなみに3もあるのですが、
ティナ・ターナーも出てくるし、
さらにぶっ飛んでいます。

北斗の拳の背景やら
ひゃっはーと叫んで襲いかかる
悪党のイメージ、ノリ、
服につけたプロテクター、
マシーンなどは、この映画の世界観から
持ってこられました。

そんなマッドマックスの最新作
『マッドマックス 怒りのデスロード』
公開中です。
この作品、何度も噂には上り、たち
消えていった経緯があります。
夜空を見上げるたびに思い出していたものです。
ようやく来たかと、容赦なく映画館へ向かいます。

うちにはカンフー映画、特にジェット・リーの
体捌きにほれている、という変わった人物が
ひとりいるのですが、マッドマックスに関しては
聖典のように思っているらしく、
レイトショーのシネコンへと向かう車に
「ひゃっはーーーーー」と奇声を上げ
問答無用で乗り込みました。

今までのシリーズを踏襲した、
戦争で荒廃した世界。人々の心も体もむしばまれています。
世界にとってガソリンや水が価値あるもので、
それを手にしたものが力を持ち、支配構造を作り上げています。
マックスは望むと望まざるとに関わらず、
この世界の大きな問題に巻き込まれていきます。
そしてとにかく突っ走ります。
まさにデスロード。

映画としては、ハラハラ感、疾走感ともに
楽しめました。アクションの質はシリーズ随一かも知れません。
愛だ恋だ、絆だを声高に叫ばないのも小気味良い。

ただやはり、現代風のきれいな部分も多く、
前作までの、壊れ、錆びつき、ぎしぎしときしむようなボロさ、
マックスのキャラづけ、過去を引きずりがら生きる
哀愁のようなものが、そのなかで埋もれがちに
なってしまったような気もします。
だが、そんな観る側の感傷を「ひゃっはー」とぶちこわしてきたのも
このシリーズならでは。
マッドマックスはこういう
良い裏切りをしてくるシリーズだったと、納得しなおしたのでした。

世界観は、当然前作を見ているよね?的な立場で
作られているので、前作は見ておくとより楽しめるかも知れません。

ふと気づいたのですが、
マックス、そんなに怒ってなかったように思えます。
そんなデスロードな映画です。

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2015年03月07日

問答無用の格闘アクション 『スペシャルID 特殊身分』

銃に頼らない格闘アクション。
たくさんあったらいいのにな。
と、思っていたら上映が始まりました『スペシャルID 特殊身分』。
『イップ・マン』で詠春拳の達人、葉問(イップ・マン)を
好演したドニー・イェン主演の潜入捜査官アクションです。

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うちにはカンフー映画、特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、ドニー・イェンといえば香港アクション映画界の雄。武術家としても一流です。空気を吸うようにあたりまえに、鼻息荒く颯爽と新宿武蔵野館に向かいました。

香港アクションには定番の設定があります。
それはカンフーをはじめとする格闘アクション。
そして香港警察。
さらには潜入捜査。
まさにこの映画は定番中の定番。
王道中の王道なのです。

さてこの映画、結論から言うととっても面白かったです。

香港映画にはあともう一つ。特徴として、
細かなことは言いっこなしの突飛な脚本なんてのもあります。
しかし、最近のアクション映画は、物語性や登場人物たちの心情などを重視するあまり、
伏線の回収ができていなかったり、仕掛けを広げすぎてわけわからなくなったり、
俳優が意外と大根だったり、お涙ちょうだいに走ってみたり
さまざまないただけない事象が起こってしまうことがあります。
そして何よりいただけないのはヒューマンドラマ・インサートのあおりで
大事なアクションパートが削られることです。
俳優ファンならドラマもいいかもしれませんが、
アクション映画にはスカッとしたところも求めたいものです。

スペシャルIDでは、そのあたりの不満は全くありません。
さまざまな戦い方ができるドニー・イェン。
今回は総合格闘技系のファイトスタイルです。
打撃だけでなく、関節技が光る光る。
UWF以来、関節技の魅力にやられている私にはたまらないものがありました。

技術的にしっかりしているので、映像にも自ずと疾走感が現れます。
スタントチームを率いる谷垣健司さん。
ドニーの良きスタッフで、るろうに剣心のアクション監督でもありました。
その魅せる力もこの映画の魅力を大きくしているのでしょう。

確かにドラマ性や、設定の細かさ、役どころに会っているか否かなど
さまざまなご意見はいただいてしまうかもしれません。
しかし、あえて言いましょう。
アクション映画の正解の一つであることに間違いは無いと。
おすすめです。

カンフー好きはというと、映画館を出たときには明らかに目の輝きが変わっていて、
ムエタイ使いとの異種格闘技的なファイトについて熱く語り、
新宿の町を裏路地へ裏路地へと行こうとするのでした。
そこに何らかのファイトが待っていると思ったのでしょうか……

映画館にはイップマンのときに作られたとおぼしき
木人が展示され、ほどほどに詠春拳の練習ができます。
さらには前回見たマッハ無限大の立体ポスターもあり、
ゾウの構えを学ぶこともできました。

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しかしドニー、51歳とは…全く見えません。
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2015年02月26日

タイからの黒船ーマッハ!無限大

今から10年前、黒船がやってきました。
いや?黒船の来港は1853年ですよ?
などとおっしゃる方は、きっとまじめな方に違いありません。

既成の概念を崩したり、常識をうちやぶるような存在を
黒船と言いますが、今回の話題、
ワタクシの申し上げる黒船がどこにやってきたのかというと、
それは格闘技界。

大みそかまでも格闘技だったブーム前夜の1993年。
密かに好き者の間で盛り上がっていた
拡闘技の新らしいエネルギーがどんどん蓄積されていた時期です。
その中で中で立ち技最強を決めようとしたのが、
フルコンタクトカラテの一派、正道会館が興したK-1グランプリです。
Kは、空手、キックボクシングなど立ち技の頭文字。
まだ見ぬ強豪が、一同に介し、同じルール、同じリング上で
闘うという、マンガや映画の中の話を実現したような、
胸が熱くなる大会だったのです。

その中で一際ワクワクさせられたのが、
タイの国技ムエタイの参戦です。
ムエタイは、パンチ、キック、立った状態での組みがOKで
パンチよりキックのポイントが高いルールなので、
蹴りに重点がおかれています。
そして、肘、膝を多様するのも特徴。
立ち技最強とする人もいます。

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チャンプア・ゲッソンリットはそんなムエタイ戦士。
タイでは人気のあるギャンブルなので、強すぎると相手がいないので、
試合ができなくなるそうです。そんな伝説をもつ選手でした。

ムエタイの選手はたまにキックボクシングの試合でやってきたりは
していたものの軽量級がほとんどでした。
チャンプア・ゲッソンリットはムエタイ戦士としては
比較的体重の重いライトヘビー。対重量級として立ち技最強を証明するために
やってきた、はじめて見る強豪です。
神秘のベールにつつまれたムエタイ最強の男がどのような戦いをするのか、
ぞくぞくしたものです。
K-1ではル一ルの壁ややはり体重の問題もあり、
それほど活躍はできなかったのですが、その闘志あふれるファイトには
心燃えるものがありました。

そして、2003年、ムエタイの世界から新たな黒船がやってきたのです。
今度は格闘技界ではなく、アクション映画界です。
その名は「マッハ!!!!!!!!!」
スタント出身のアクション俳優トニー・ジャー扮する古式ムエタイの戦士が、
仏像を取り返すために悪と戦う痛快アクションです。

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なんの映画かは忘れたのですが、予告編でいきなり炎の中から
跳び膝蹴りを見舞うシーンには度肝を抜かれました。
しかも、ノー・CG、ノー・スタント、ノー・ワイヤーアクションだというのです。

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アクション映画にもストーリー性のあるものと、どちらかというと、
ひたすらアクションをかますというものがあるのですが、マッハは後者。
ひたすら戦って戦って戦いまくります。
スリルあふれるアクションの連発に、
見終ったあとはひたすら疲れます。

そしてトニー・ジャーの次の作品が「トム・ヤム・クン」
タイ映画だからって、あまりにも安易なネーミングなんじゃないの一?
と、別の意味で衝撃を受けました。
この映画では、トニーは象を守るために戦かいます。
愛だとか、恋だとか友情とか、絆とかではなく、
ゾウさんです。パオ一ン!

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これを黒船と言わず、何と言えば良いのか…
しかし、トニー・ジャー。その後続編をいくつか出したあと、数年消息を聞かなくなります。



さて、
前置きが長くなりましたが、
そんなトニー・ジャーがとうとう帰ってきました!
映画のタイトルは、「マッハ無限大」
早速見に行ってまいりました。

うちにはカンフー映画、特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、格闘アクションは、できる限り見なくては。というスタンスで生きている人なので、容赦なく同道しました。

まず驚いたのは、この映画、マッハの続編ではなく、トム・ヤム・クンの続編だったこと。
というわけで、当然今回もゾウさんを守るため戦います。
そして今回CG、スタント、ワイヤーありとのこと。
でもタイ映画だから、そんなことは、マイペンライです!

映画はやはり内容よりもアクションで突っ走るタイプの作り。
さすがにキレは落ちていましたが、
熱さを内に秘めて、ゾウがピンチになるやマグマのように闘魂が噴出するトニーの演技は健在です。
タイのアクション女優ジージャーや、悪役には「アイアンフイスト」で好演したラッパーRZAもいてなかなかのキャスティングでした。心と頭をからにして見るにはもってこいの痛快アクションです。
タイアクションが再び盛り上ることで、さらには格闘アクション界が燃え上がって欲しいものです。

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さて、カンフー好きはというと、パンフレットが作られていないことに憤慨し、ヒザの出方はやはりマッハの方が上だと深くうなずいていましたが、何よりゾウがトラブルにまきこまれる様に心を痛めてるようでした。


ちなみトニーは2010年に半年ばかり出家していたんですって。






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2011年05月04日

銃と少女と復讐と-TRUE GRIT-

『勇気ある追跡』。
ジョン・ウェイン主演の西部劇。

ある事件から亡くなった父親の復讐を誓った少女。
少女を助ける酔いどれの凄腕の保安官。
そして、同じ犯人を追うテキサス・レンジャー。
この3人が荒野を旅するというストーリーです。

コーウェン兄弟が、この映画をリメイクした「トゥルー・グリット」を先日見に行ってきました。
タイトルはチャールズ・ポーティスによる原作のものとなっています。

うちにはカンフー映画、特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、「荒野」「さすらい」というキーワードにも並々ならぬ興味を示すので、同道することとなりました。

もとの映画は遠い昔にテレビで見た記憶があるのですが、ジョン・ウェインはインディアン(ネイティブ・アメリカンですね)をむやみに撃つので好きではありませんでした。
なので、強面の男役のジョン・ウェインがまたいい格好しいしてるね…とひねくれた見方をしていたように思います。(いや、その印象がこの映画についてかどうかは記憶に自信がないのですが。)

舞台は19世紀後半。西部開拓時代の最中。
鉄道も走り、経済も発展してきた時代。人間活動により、バッファローはじめとする野生生物の多くや北アメリカ西部に広がっていた大森林も姿を消してしまった。そんな時代です。
銃と腕が物を言う開拓時代は、この物語からしばらくすると「過去」に、そしてショーの中の存在になろうとしています。

そんな時代背景もさりげなくシーンに織り込まれ、映画世界を自然と理解できますし、人物も映画の中のキャラクターとしてさりげなく、そして必要充分に深く描かれ、彼らの過去もいろいろと想像できます。

物語。緊張感あふれるアクション。そして、たくさんのくすっと笑えるシーン。
とても味わい深い映画でした。
少女を演じた役者さんも良かったし、ジェフ・ブリッジス演じる保安官も、マット・デイモンも良かった。
ついでにいうと少女が持つ父の形見の銃がコルト・ドラグーンというのも良かった。
この銃の特性を知って見ると、ちょっとストーリーに深みが増します。
コルトからはSAAはすでに発売されていて、この有名すぎる銃は西部の歴史を少なからず換えたと言われています。

今回、コーウェン兄弟は『勇気ある追跡』のリメイクというよりは、原作を新たに作ることをイメージしたといいます。
『勇気ある追跡』が「強面の男が、旅をしながら成長する少女を助ける復讐劇」であるならば、本作は「少女が、強面の男たちの助けを得て行う復讐劇」だと思います。

おすすめです。

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ところで、うちのカンフー好きはというと、映画に関しては大変おもしろいと感想を述べるのですが、それにもまして劇中であおられるウイスキーのフラスコ瓶(ポケットに入れるように小さくて平たいビン)がかっこいいと強く宣言していました。
西部劇ではよく銃の標的にされたりと、欠かせない小道具です。
あまりの目の輝きに、フラスコ瓶に入ったウィスキーを買ったのですが、空き瓶が欲しいとのことで200mlのジャックダニエルは目にもとまらない速さで空にされたのでした。


今となっては瓶が欲しかったのか、中身が欲しかったのかは、知るすべがありません。


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「どっちが速いか、抜いてみな。」
と言ったとか、言わなかったとか。

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2011年02月06日

新ヒーローの誕生 THE GREEN HORNET

ブルース・リーといえば…
まずは「燃えよドラゴン」。
そして「死亡遊戯」でしょうか。
武道好きならもちろんジークンドーと言うでしょう。
いずれにしても、若くしてこの世を去った、そして伝説と化したブルース・リーは、作品の数が少ないが故に、ひとつひとつの作品を掘り下げるという愉しみ方をするしかありません。
そんな、ブルース・リー好きがたどり着くのがTVドラマのヒーロー物「グリーン・ホーネット」。
アメリカに渡ったリーは、グリーン・ホーネットの相棒カトー役として表舞台にあらわれます。

先日映画を見に行ったところ、スクリーンにこの「グリーン・ホーネット」の予告が映し出されました。以前からリメイクの話はありつつも頓挫したこともあり、公開がいつになるかわからなかったのですが、いよいよか…と感慨深いものがありました。

うちには、なぜかカンフー映画がとてもスキ。特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、グリーン・ホーネットを見に行きたいという旨を伝えると、「このアジア人(カトーのこと)が下ぶくれだからイヤだ」と、理不尽な理由で却下されました。
まあ、ひとりで行くかと思いつつも、この度あらためて誘ったところ「2Dだったら行っても良い」ということだったので、2D派の私としては異論はなく同道することとなりました。

さて、映画。
とても面白いです。
グリーン・ホーネットはヒーローですが、特殊能力はありません。
コスチューム。というか、マスクにハット、そしておしゃれなロングコートです。
相棒のカトー(中国人設定です。)は武道の達人で、すごい秘密兵器を開発します。

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今回、主人公ふたりの敵はロサンジェルスの犯罪組織。
これに立ち向かうグリーン・ホーネットたちの動機は、「正義」よりも「自己顕示」です。
カトーの開発したキャデラック・インペリアルを改造した秘密兵器の塊ブラック・ビューティーを武器に暴れ回ります。とにかく、ふっきれたハチャメチャさ。
後先は考えていません。

先日紹介したキック・アスもそうだったのですが、ヘタな美談やヒューマニズムで構成された話よりも、よっぽど惹きつけられるものがあります。
そして、話の展開が基本的に明るく、コメディー成分も多量に含まれています。
爽快感、疾走感で2時間振り回してくれる、そんな映画です。
今回は、グリーン・ホーネットのコンビの誕生秘話のような話。
続編にも大期待です。
見終わった後、立体駐車場を出るときに、意味もなくスピードを出したくなる衝動にかられました。

カンフー好きにも大好評で、映画中も笑いっぱなし。出てからも興奮は冷めやらず、ヒミツ兵器が車についていないことを嘆き、「それほど下ぶくれじゃなかった」と発言を撤回し、車に乗り込むときもどこかしら颯爽としていました。
そして、今回はちゃんとパンフがあることに大変喜んでいました。


うーむ。
昨年末から今年にかけて、アクション映画が大漁、豊作です。
たまりません。



気になっている映画

プリンセストヨトミ
http://www.princess-toyotomi.com/

大好きな定吉七番のにおいがします。
定吉七番の復活、単行本化希望!!
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2011年01月10日

今、ここにある正義

アメリカンコミック出身のヒーローといえば、バットマンやスーパーマン、スパイダーマン。ファンタスティック4やX-MENなどなど。近年もさかんに映画化されています。
彼らはさまざまな能力や超兵器を武器に悪と戦い、人々の生活(主にアメリカ人)を守るという生活を日々営んでいます。

しかし、世の中そんなにご都合良くできているわけではありません。
ブルース・ウェインのように金持ちでもなければ、クラーク・ケントのように、新聞社に勤めるという安定した身分でありながら実は宇宙人。なんて人はそうざらにはお目にかかれません。
世間において大多数の「特に人より秀でた点のない少年」がヒーローにあこがれ変身し悪と戦う。
しかし当然これといった武器も能力もナシ。こんなアメリカンコミックを原作とした映画があると聞き、出かけてまいりました。
しかも制作会社はブラッド・ピットが参加し、主要人物にはニコラス・ケイジもという…
うーん。アホアクションのにおいがプンプンです。

うちには、なぜかカンフー映画がとてもスキ。特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、アホアクション映画と聞いても変身ヒーローものには興味を示さないようでした。まあ、そこは試しにと公式サイトを見せたところ、そのBGMに反応し、「このサントラは買い!」とわけのわからないアプローチで目を輝かしだしたので、とにかく同道することとしました。

その映画は「KICK-ASS(キック・アス)」。
http://www.kick-ass.jp/index.html
主人公は、どちらかというとさえないタイプの高校生。悪に対して憤慨する彼は(多分に実害もこうむっているからでもあるのですが…)、あるきっかけでヒーロー「キック・アス」に変身することを得ます。

kick-assポスター.jpg

といっても特殊能力皆無なので着替えです。
バンダイの「変身!仮面ライダーベルト」ほどのクオリティもない変身なのですが、とにかく町を守るために立ち上がるのです。そして、次第に大事件に巻きこまれていく…

そこから先は興味のある方は見に行っていただくとして、感想としては笑いあり、アクションありで、なかなか面白い映画でした。
しかし、主要登場人物のひとりにヒットガールという女の子がいて、かっこよく大立ち回りを演じるのですが、戦闘マシーンとして育てられていて、とにかく激しくバイオレンスシーンが繰り広げられます。映画についてまじめに考える方や、青少年に与える映像のあり方に一言お持ちの方は眉をひそめるかも知れません。
そのあたり、ちょっとモヤモヤしたものが心に残ってしまう映画です。

これが、戦闘シーンの描写がおとなしめだったり、ヒーローが例えば大人で、かっこよく悪をやっつければ爽快感を感じるのでしょう。
けれど、現実の戦闘はそんなにきれいではない。戦争しかり、他人と戦うということは激しい痛みがともないます。そう考えるときれい事を言っているというか、矛盾をはらんでいるなと思うのです。西部劇や時代劇なんて見れた物ではないはず。
池波正太郎先生の仕掛け人シリーズでは、仕掛け人は悪を闇に葬りますが、人をあやめるからにはそこに正義などはないとし、仕掛け人たちは心の闇に後ろめたく生きています。底なし沼です。

年端のいかない子どもが、武器を持って悪気無く人をあやめているのは、紛争地帯では普通のことです。戦場カメラマンがテレビに出ていますが、彼はそういう現実を実際に目の当たりにしています。その現実をテレビを通してうったえていたことがありました。彼のことは笑えないなと思うのです(それでは商売上がったりなのですが)。
それに、正義を完遂するためには、人をあやめなければならないという悪も背負わなければならない。そんな場面が自分に来るのかはわかりませんが、もし、戦争が起きたらそういうことなんだろうなと考えてしまいました。

正義というものも人それぞれで形のないものではあると思います。完全な正義っていうのはなかなか見つけづらいものなのでしょう。ちなみにテレビで見た限りですが、サンデル教授の「正義-JUSTICE」の議論は「公平」や「正」であって「義」が足りないと思っています。直訳なんだろうな。
この映画は娯楽映画なので、そこまで考えなくても楽しめます。

劇中キック・アスもかなり痛い目に合います。とにかく何かを貫こうってことは、痛みをともなうってことですな。
制作サイドは、戦闘シーン(のバイオレンスを)を控えめにして欲しいといういくつかの配給会社の要望を断って、今の制作会社や配給会社に落ち着いたようです。
原作を大事にしたかっただけかも知れませんが、人を戦うことの痛みにリアリティを求め、メッセージを込めたのだとしたら、それもひとつの方法だと思いました。

part2の制作も決定しているらしいのですが、ここから先、登場人物たちの心境の変化なども描かれるとシリーズとして魅力あるものとなりそうな気がしています。


ちなみにカンフー好きはというと、パンフレットが売り切れなことに「ありえませんな」と憤慨していました。ベルセルクの降臨を恐れた私は、後日入荷したら購入しましょうと提案し、暮れなずむ渋谷の人混みへと去っていったのでした。

渋谷といえばカレーの「ムルギー」。
久々に寄ってみました。

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ぼくの注文はもちろんマストアイテム、卵入りムルギー。
カンフー好きはムルギーにチーズのトッピングを頼んだのですが、「おまたせしました」とやってきたのはなぜか卵入りムルギーという鉄のお約束もあいかわらずです。
ご飯の山稜盛り(勝手に名付けた)もまた健在でした。
この店にとっての正義は何か。まざまざと見せつけられた思いです。
うまかったです。

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2010年11月21日

LATIIIIIIIINO HEEEEEEAAAAAT!!!!!!!

先日の記事「消耗品」において、ダメアクション映画好きをカミングアウトした私なのですが、アホアクション映画があるから見に行くように。との「ダメアクション映画の神からの啓示」を受け、再び映画館に足を向けました。

うちには、なぜかカンフー映画がとてもスキ。特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、アホアクション映画と聞いて、地味にテンションを上げていました。

今回の映画は『マチェーテ』。
ロバート・ロドリゲスとイーサン・マニキス監督によるアクション映画です。
この映画、2007年のロドリゲスやタランティーノらによる監督作品『グラインドハウス』の中で使われた「実在しない映画の予告編」をもとに作られたものです。
ロドリゲス監督が主演のダニー・トレホやら、ロバート・デ・ニーロ(!!!)から、あれはいつ作るんだ???という猛アピールを受けて、しょうがないから作ったという話です。
そこからして、もうアホっぽいです。

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さて、内容は元捜査官の強面メキシコ男マチェーテ(山鉈の意)が麻薬組織相手に大暴れ!!!という血湧き肉躍るストーリーです。血湧き肉躍るのはいいのですが、実際に映画内を血や肉が踊ってたりもするのでR18指定です。

見終わって映写室から出てきた感想は、「面白かった!!」というものでした。

DVD購入決定!!!という声も上がりました。

息もつかせぬアクションの連続に、笑いの要素も端々に織り込まれ、つっこみどころ満載な小技が効いていて、2時間あっという間でした。

デ・ニーロもちょい役などではなく、がっちり活躍です。
スティーブン・セガールは、いつもどおりのスティーブン・セガールで安心です。
マイアミバイスのドン・ジョンソンも出ています。
神父や尼僧も大暴れです。
とにもかくにも大暴れです。
アクション映画に欠かせない、「セクシーな女性」もよくわからないけどちゃんと出てきて、お色気成分も配合です。アクション映画にとってセクシーは必然性の塊だということも再認識しました。そんなこんなのR18指定です。
とはいってもどぎついお色気ではなく、アホっぽいお色気です。
しかも、お色気なのになぜか大暴れです。

現代によみがえった西部劇。今残しておきたい様式美。
そんな映画です。
続編が作られるなら、マチェーテはなぞのNINJYAやカンフー使いとも戦って欲しい。
個人的な希望です。

とにかく普段はすっかり自分には無いと思っていた「ラテンの血」が騒ぐのを感じずにはいられません。
ちなみに、カンフー好きはというと、映画館の売店に、パンフがないことを嘆き(調べたら作られていないらしいのです。)マチェーテの使っていた鉈のレプリカのひとつも売っていないことに地味にイカっていました。
今の状態では、上野アメ横のマルゴーなんかには連れて行けません。

それはさておき、昨今の忙しさにBLOGの更新も滞りがちなのですが、気づくともう公開から2週間過ぎていました。この手のアクションは上映期間が短いので油断できません。この記事を読んで、体の奥底が疼いたかたは、問答無用で見に行くことをお勧めします。HURRY! HURRYデスヨ!!

あ、これからは好きな女優さんは?て聞かれたら、ミシェル・ロドリゲスって答えるようにしよう。


EL MACHO!!

http://www.machete.jp/

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2010年10月17日

消耗品…

ここしばらく、日々仕事に追われ、最近ではまったく休んでいません。
そして今、さらなる修羅場に向かいつつあります。
頭とからだを消耗していくのを感じる昨今です。
たまには気分転換でもしないと。。。。


といったわけで、仕事をちょっと早めに切り上げ、俺たちは映画を見に行くことにしたぜ。
ミッションは、何個か先の駅にあるシネコンだ。
野郎どもいくんだぜ!!!

と、ちょっとおかしな方向に盛り上がりつつ選んだ映画は「エクスペンダブルズ」。
タイトルの意味は「消耗品」。奇しくも記事冒頭の一節は前振りをしたかのようだぜ!

この映画、シルベスター・スタローン主演、脚本、監督のアクション映画で、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ブルース・ウィルス、ミッキー・ロークといった、そうそうたる面々が共演。さらには格闘技、プロレス好きにはたまらない、ランディー・クートゥアや”ストーン・コールド”スティーブ・オースチンも(実はノゲイラ兄弟も)という豪華な顔ぶれ。そして、あのシュワルツネッガー知事も友情出演という…

スタローンといえば、ゴールデンラズベリー賞の常連で、さまざまな賞をかっさらっているわけですが、しかもこのキャストで、内容が荒くれ者の傭兵集団がとにかく大暴れという、もうB好きには良いにおいがプンプンの映画です。

うちには、なぜかカンフー映画がとてもスキ。特にジェット・リーの体捌きにほれている、という変わった人物がひとりいるのですが、僕のダメアクション映画好きとベクトルが合い、このたび某所サティに潜入するとことになったのです。

レイトショーにもかかわらず大入りで、ちょっと驚きました。
ちなみに、僕は予告編というやつが大好きなのですが、サティの映画館、映画予告の前に延々とWAONやら買い物特典やら、蒼井優やら、イオン系のCMをさんざん見せられて、じりじりしてしまいました。CM料金50円割り引いてくれてなものです。
それはそれとして「グリーン・ホーネット」は是非みたいと思っています。

みなさんもきっと見に行くだろうから(?)内容は伏せますが、見終わった感想は、なかなか面白かった!というものでした。
突っ込みどころは満載ですが、小難しく考えることなく楽しむとう方向に振ったつくりの映画です。エンターテイメントとして、こういう映画もまたありなのではないかと思います。
おそらくドンパチはちょっと…という方や、「映画のあり方をまじめに語る」方でなければ楽しめる人も多いのではないかと。
リー師の出番もたくさんありで、カンフー好きも満足していたようです。

そうそう。映画の終わり。エンドロールが流れるわけですが、テーマ曲がひととおり流れ、一瞬の間があった後、なにやら日本語に聞こえる歌が流れはじめました。最初は空耳か??と、思っていたのですが、どうやら日本語の歌らしいと気づきました。しかも「長渕」です。日本版テーマソングってやつ。
字幕版を見に来たのに、最後に日本語の歌はないだろうと思ってしまいました。ファンの方には申し訳ないが、それはど好きではないので無理矢理聞かされる身にもなって欲しいものです。映画の終わりの余韻は大事にして欲しい。。
100円割り引いてくれ!と言いたくなりました。
計150円引きです。

帰りはカンフー好きとあれやこれや、良いところ悪いところを話ながら帰ったのですが、こういう話ができるのは、ある意味映画として良いことなのだと思います。
何やらpart2もやるらしい。
えてして「2」はダメになりがちです。
是非とも見に行かなくては。


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